タナゴとの出会い!

ブログチェックしますと、今日の訪問者数 33333人を超えました!
前回、30000hitの時には何かイベントしようかと思ってましたが
出張から帰ると、30200人となっており、タイミングを逃してしまいました。
 
この3並びを記念して、企画を練っているところですんで
また、楽しみにしておいてくださいね!
 
ところで、以前から子供の頃の魚との出会いをタイトルに
思い出話を書いて見たいなぁ~と思ってました。
 
何度かに分けて、アップすると思いますが魚との出会い
タナゴとの出会いを書き綴ってみたいと思います。
 
昭和の40年代、子供の頃の私の環境と言いますと
私の祖父は奈良吉野の出身でして、戦前大阪市内に
移り住み、趣味が高じて小さな釣具屋と釣堀を経営するほどの
釣吉でした。
その店は、戦後のどさくさで潰れ思い出話しか聞く事が出来ませんでしたが
長寿だった祖母がよく、陳列していた道具の事を話をしてくれました。
 
一方、私の親父は九州 大分の漁師の出で、やはり子供の頃から
釣竿を抱えて遊んでいたようです。
 
そんな環境で生まれ育った私は、当然の様に釣吉となって行くのでした。
 
当時の住まいは、大阪北部の淀川に近い場所に暮らしており
幼稚園や学校から帰ると、近所の悪ガキとつるんで、網や竿を持ち
淀川に流れ込む幾つかの小川で膝まで水に浸かり、遊ぶ事が一日の大半だったような。。。。
 
小川でのガサ。。。。っと言っても当時はそんな名称も無く、自然と子供たちは
川岸近くのボサに網をいれ網の上流側にサンダル履きの左足を差込、ガサガサと
魚を追い出してましたけどね!
 
 
当時は、関西での釣りと言えば、フナ釣りが主体で、淀川(当時は本流と言ってましたけど)で
本モロコやオイカワ(こちらではハヤ)を釣るのが一般的でして、道具は
近所の釣具屋の軒先に立て掛けている、一本物の竹ざお
当時は¥100位だったと思います。
それと、リッチな子倅は、2本継の竹ざおを買っていました。
 
子供なりに 2本継ぎの竿が憧れだったんですけどね!
 
仕掛けはガラスケースと言っても、今の様なショーケースでは無く
丁度、だんご屋のケースをイメージして貰えるとわかり易いと思うんですけど
あんな、平たいケースにオモリや、針、ヨリモドシ等を並べていました。
 
針は、小物主体でしたのでモロコ針 もちろん餌はアカ虫主体でした。
 
釣餌と言えば、ハヤ、モロコはアカ虫または、キリン草の茎に付く黄色虫や
羽虫が主体、フナ釣りといえば、マッシュポテトかウドンにサナギ粉が主体でしたね!
 
そんな或る日も何時もの如く、悪仲間を釣れて 淀川本流に向かうと
昨夜からの雨の影響で増水!!
 
子供ながら、本流の水嵩におののき、ポイントを何時もは行かない 
小さな水路へと移しました。
 
そのポイントは普段、ザリガニ釣りをするポイントで、雷魚なんかも泳いでおり
雷魚の子供を網で掬うのが狙いのポイントだったんですよ!
 
でも、釣竿を抱えている我々は、しかたなく、田んぼと住宅街が繋がる
小さな、石橋の袂に腰を降ろし、赤虫餌にピンポンウキを付けて
釣り始める事に。。。。。
 
「フナかなんかつれるやろか~!」
 
「まーちゃん ココで釣りした事ないの!?」 当時からまーちゃんと呼ばれてまして。
 
「ここはスルメ付けて、ザリガニするとこやし!!」
 
「俺も、確かにザリガニしか狙った事ないしなぁ~」
 
そんな会話の最中、ピンポンウキが水面でピコピコと。。。。。
 
上げてみると、良型のモロコが・・・・・・!!
 
おおっ!! 魚つれるやーん!!  悪ガキ達一斉に色めき立ちます。
 
それからは、頻繁にピンポンウキが動くのですが、針掛かりせず
私を含む、悪ガキ達の顔色が曇って来ました。。。。
 
この連中の中でも特に釣り好きだった私は、連中が飽き始めた頃にも
一身にウキに神経を向け、どのタイミングで合わせば良いのかを
悩んでいるところです。
 
「まーちゃん、 もうそろそろ帰ろうやぁ~!!」
 
結構、飽き始めた連中は道具を片付け始めてますよ!
 
「ちょっと 待ってな! あと一匹釣ったら止めるし~」
 
さらに 眼力でウキを沈ませる如く、ウキに集中していますと。
 
ピク ピク ツッッ・・・・!
 
ピューッとあわせると、水面から見た事の無い色の魚が飛び出して来ました!!
 
「うわー メッチャ色付いてる~!!」
 
道具片付け始めた悪ガキ連中も私の、掌に乗った小さな魚を見ています。
 
コレが、タナゴか!??
 
当時、タナゴを知らない子供らは少なかったのですが、タナゴを釣ると言う文化も無く
タナゴを釣る道具も無く、ガサで稀に入るタナゴは大抵、シーズンの外れた
婚姻色の消えたタナゴだったんです。
 
しかも、これほどハッキリと婚姻色の出る魚はオイカワぐらいしか馴染みが無く
皆が小さなタナゴを取り囲むように覗き込んでいます。
 
その後、道具を片付けたはずの、悪ガキ達もまた竿を振っておりますよ!
 
その後、数匹のタナゴが釣れ、やはり婚姻色のハッキリとしたオスのバラでした。
 
今にして思えば、この時は丁度初夏に入る頃の、一番綺麗な時期で
しかも、モロコ針に掛かる活性の高い、大きなオスが釣れて来たんだと思います。
 
その後、その場所は我々、悪ガキ達の秘密のポイントとなったのですが
やはり、針に乗り難い魚だった事も有り、だんだんと遠ざかっていったのでした。
 
 
これが、今にして思えば印象的なタナゴとの出会いとなったのです。
 
次回、その後の話へとボチボチと続けて行きたいと思います。