魚との出会いⅣ

小学校4年生の私には、喧嘩をする事も多かったのですけど
不思議と仲直りして何時も一緒に遊んでいた「小山君」という
同級生が居てました。
 
彼はその当時、凄く流行っていた「ヤングプラザ」通称「ヤンプラ」
プール、ゴルフ場、ボーリング場と今で言う、ラウンドワンのような
施設の支配人の息子で、ヤングプラザ横の住宅に暮らす
男の子でした。
 
ですんで、彼のおかげで夏のプールはいつもタダ
ボーリングも可能ですし、ゴルフだけは流石に小学生では
NGでしたけどね!
 
ヤングプラザは当時、プールサイドの特設ビーチに有名人を
呼んでイベントなんかを行っていました。
 
当時、人気絶頂の「山口百恵」も特設会場横で
見る事も出来ましたし。
 
そんな彼の親父も、社長だった人物の政治的汚職事件に巻き込まれ
遠い地へ引っ越してしまう事になりました。
今でも、突然 仲の良い友達が 急に居なくなった寂しさを思い出しますよ!
 
そんな、ヤングプラザでの事なのですが。
 
夏場、人が溢れかえり、芋洗う状態の「流れるプール、大型プール、三日月プールなども」
さすがにシーズンを終えるとタダの、ボウフラの養殖場と化していたんですけど
ある時から、シーズンオフにはニシキゴイ等を放流して、大型釣堀に変わって
いました。
 
流石にもの珍しさも手伝って、大勢の釣客で賑わってましたよ!
 
流石に、流れるプール(八の字上の幅15m以上有る)なので
相当魚を入れても、群れの回遊から外れるとピタリとアタリが無くなってました。
ですんで、数シーズン後には釣堀も廃業したんですけどね!
 
そんな、釣堀の終盤頃、流れるプール横に有る、三日月プールでは
食用の淡水鯛釣り場が、開設されました。。。。
 
「淡水の鯛!!????」
 
いったいどんな物かも想像つきません。
 
その場所は、釣り上げた分の買取が必要だったんですけど
好奇心旺盛な、まーちゃん少年は、監視員の目を盗んで糸を垂れて
みましたよ!
 
それが、コイのコーナーと違い、ウキが立つ間も無く、水中に引き込まれて行きます。
しかも、横へ強い引きで竿を締め込みますよ!
 
ビョーンと釣り上げた魚は、今まで見た事も無い、魚で
確かに、鯛に形は似ているが全体的にグリーンポクって
お腹が、オレンジ掛かり、エラには斑点が。。。。。。。
 
そうなんです!
 
それが、初めて目にしたブルーギルだったんですよ!
 
その当時はブルーギルなんて名前も一般的でもなく、そのプールの
看板には「淡水鯛」と書かれている下には詳しく説明書きがありました。
アメリカ原産で食用で輸入された鯛で、味は真鯛に近いと。。。。。
 
あれから、約40年ちかく経ち まさかあのプールで泳いでいたブルーギル
これほどまでに増殖するとは思ってもいませんでした。
 
あの時は不思議で遠い外国の魚と思っていましたよ!
 
多分、物珍しさも有り食用と言う理由で、あちこちの釣堀などでも
流通して生息域を増やして行ったんでしょうね!
 
今では、近所の池でもブルーギルが居ない池を探すのが大変な
程なんですけどね。。。。。
 
次回も「さかなとの出会い」続きます。