魚との出会いⅥ 「温故知新」

今を去ること 数十年前!!
当時の私の遊びは毎日の川遊びでした。
水源を母なる琵琶湖から注ぐ、宇治川 そして
三重県の源流を父とする 木津川。。。。。
二つの川が合流し、大河となり大阪湾へ注ぐ 淀川が毎日の遊び場所でした。
 
その頃は沢山の魚達との出会いがあり、毎日が感動の連続でした。
 
当時は魚の値打ちとすると、鯉、鮒が主流で色の綺麗なオイカワ「関西ではハヤ」
それと、関西を代表するモロコ釣が主流で、タナゴが沢山居てましたが
釣の対象では無く、子供達が網で救って遊ぶ小魚でした。
 
何時しか時が流れ、タナゴとの出会いは遠ざかっていましたが
家の次男が小学生の低学年頃、ホームセンターで目にしたタイバラに
凄く興味を示し、「あの魚は何!? 凄い綺麗。。。 買って欲しい!!」
要求して来ましたよ!
 
それまでは海水魚や熱帯魚とは離れず付き合っており、ホームセンターの
魚類コーナーではそれらの熱帯魚に目が行ってましたけど
ふと見ると、淡水魚コーナーが設置されているですね!
そして、それらの30センチから60センチ水槽には、「ハヤ、モロコ、カマツカ、タナゴ」
何処にでも居る小魚が、驚く値段で販売されてました。。。。。
 
うそぉ~! 何でこんな魚達が販売されているの!??
 
私の中では一掬いのタモで集まる魚達を何故、お金を払ってまで
購入するのかが理解不明でした。。。。
 
次男には、タイバラ次の休みに採取しに行こう!!
 
そして、次の休日、次男とバケツと網、そしてモロコ仕掛けを手に
子供の頃に慣れひたしんだ、ポイントを点々と廻ってみます。
 
ところが、記憶の場所は整地され池は無くなり、水路は埋め立てられ
ワンドは消滅し。。。。。 愕然
 
結局その日は諦め帰宅した物の、ショックと必ず何処かに残っているはずと
次週も記憶の場所を巡ってみる事に。。。。。
 
その場所は幾分イメージが変わってしまっていますが、葦の残る水路で
子供時分に楽しんだ面影が残る場所でした。
網にはモロコが入る程度ですが、何か確信を持ってモロコ仕掛けてで
釣り続けると、一匹のタイバラが。。。。。。
 
感動でしたね!
 
それからは、色々調べるとタナゴも生息環境を失い激減してる事を知りました。
あれだけ子供の時に居た、雑魚、ニガぶな、ジャミと言われた魚達なのに。。。。
 
それからは、昔のイメージが残る場所を点々と回り、そして釣場での出会い
ブログでの知り合いを含め、沢山の仲間が出来、そしてタナゴ釣りの楽しさも
認識しました。
 
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① ヤリタナゴ
 
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② タイリクバラタナゴ
 
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③ アブラボテ
 
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④ シロヒレタビラ
 
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⑤ カネヒラ
 
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関西でも住場を失い、片隅に追いやられてしまったタナゴ達ですが
今も、ひっそりと人の手を抜けて、生き続けています。
 
中には、絶滅寸前のタナゴや。
 
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⑦ 九州北部産  ニッポンバラタナゴ
 
一部の地区で管理化のなかで生きながらえているニッポンバラタナゴなども居ます。
 
 
小さな魚達ですが、これからが目を奪われる美しさを出します。
それは、ホームセンターの水槽や、完全管理された水族館での色合いではなく
釣った瞬間の数十秒は写真に納め切れない美しさがあります。
 
また、その美しさと感動を味わう為にも大事にして行きましょうよ!
 
子供の頃に遊んだ場所や、通学途中の駄菓子屋が今見たら無くなっていたとしたら
心にポッカリと楽しい思い出ごと消えてしまう思いがしませんか!?
 
タナゴ達は今でもお近くの小さな水路や人が手を加えていない場所には
探せば見つかると思います。
自然と遊ばせて貰っている気持ちで、捕り過ぎず、何時までも
そして、今の時代の子供達にも、この感動を残してやりたいと思います。
 
きっと、子供の頃の思い出として、次の世代で何をするべきかが見えて来ると思うんですよ