魚との出会いⅦ 「初夏の思い出」

近畿、首都圏も入梅になりましたね!
 
毎年この時期が来ると思い出す事があります。
昭和50年代小学校だった頃、家の祖父が遊びに来ては
私を連れ、近所の池や川に鮒釣りに連れて行ってくれました。
 
この祖父、私を釣り好きにした根源かも知れませんねぇ~
 
祖父は奈良吉野の出身で、川釣りを得意としていて
鮒釣りやモロコ釣りをさせると本当に上手かったです。
 
記憶に有るのは当時の淀川、水も綺麗で河川敷は
葦に覆われ、ワンドや自然の地形が残されていました
その本流に注ぐ支流の合流点付近が一番の遊び場でして
流石に学校からは「子供だけで本流に近寄ってはいけません」とは
言われていましたが、祖父と必ずその場所に行ってましたねぇ~
 
今では見ることが無くなったホンモロコが狙いでして
私としてはモロコも、タモロコも、ホンモロコも同じに見えちゃうんですけど
確かに、釣ったモロコでもホンモロコと呼ばれる魚だけは
川魚特有のあのハラワタの苦味を感じませんでした。
 
 
 
或る日の初夏の日差しに包まれた休日も祖父とこの
場所で魚釣りを楽しみ、帰りがけに河川敷にある
雑木林に行ってみようと言う事に。
 
僕らのイメージではトンボチョウチョウ、葦に巣を作る
カヤねずみを捕るのが楽しみでして
カブト虫やクワガタは日中余り取れないので河川敷の
クヌギを見ることが少なかったんですよ!
 
それでも祖父にしてみれば、孫が喜ぶ昆虫を捕まえて
やろうと思ってたんでしょうね!
何時もはその場所まで行かない遠目の場所には
明らかに他の大木と比べ物にならない、大きなそして
ポツンした空間にある神秘的な木に立ち止まりました。
 
当時でも結構年配だったと思うのですが流石に
吉野の山育ちなのか、大木の幹に足を掛けて途中の
木の窪み付近を探っていますと。。。。。。
 
 
「捕ったぞぉ~」
 
祖父の手には、ニジイロに光り輝く物体が。。。。。。。
 
クワガタではなかったのですが、それまで実物を見たことが無かった
タマムシだったんですよ!
 
まるで、メッキにペイントしたかのように角度により色合いが変わる
不思議な虫で、いまでもその開かれた掌にのるタマムシの映像が
はっきりと思い出されます。
 
ちょうど、この時期 空の青さ川のきらめき夏草の匂いを含む暖かい風
そして、不思議な大木と今でも懐かしくも、物悲しい記憶に残っています。
 
それからはタマムシとも出逢う事がなくなりました。
 
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今でも探して見たいと思います。
 
丁度この時期、思い出される川やタマムシの思い出
そして突然の別れがやって来た祖父との思い出
 
それもまた、この時期の思い出なんです。。。。。
 
 
今回は余り、魚とは関係無かったかなぁ~
 
でも、この時期が来ると思い出すんですよ!
今でも心に残る思い出です