魚との出会いⅩ・・・・どじょう!

「魚との出会い」このタイトルで10作目になりますが。
前回の「タウナギ」を書いている時に沸々と思い出した事がありまして。
 
ドジョウなんですけど!
最近ではドジョウも養殖されて「柳川鍋」の材料や
秋からの釣具屋さんでは、タチウオの餌として多く販売されるようになりました。
 
昔はスーパーの一角に、川魚屋と言う物が関西でも結構有りまして。
「フナ、モロコ、ハヤ、コイ、サワガニ」などの他にも木桶に
ドジョウが売られてましたよね!
 
今では川魚を食べられる方も少ないんじゃ無いかと思います。
そう言う私も、川魚の腹のニガミがキライでしたねぇ~!
 
川魚好きの祖父が何時も、食べてみろ!美味しいからと言って
薦めてくるのが嫌だった思いでもありますよ!
 
そんな中の、ドジョウ。。。。
なんですけど、当時からお目に掛かるドジョウは基本的に「マドジョウ」そんな
呼び名かは解りませんが、一般的なドジョウです。
しかもサイズは鉛筆程度の細さと長さもその程度!!
 
時代は今から数十年前、小学校低学年だったと思うのですが
遡りますと。。。。
 
 
何時もの遊び場は近所の川だったのですが、もう一つ
時期的な遊び場もありまして。
 
住宅街の外れが田んぼと隣接しており 小さな小さな水路がありました。
その水路にはメダカが沢山生息しており、時折コブナが泳いでいます。
 
時期は夏の初め、梅雨の走りの頃だったと思うのですが
この田んぼも長雨の影響で水路の水は増水して田んぼは一面の池と化します。
 
ところがこの田んぼ、本当に池のように何処からやってくるのか
その水路では見ることの無い、大きなフナコイまでが浅い田んぼの中を
泳いでおり、田植え前頃の田んぼは子供の魚取りの場所に変わります。
 
但し、この田んぼ池も 一次的な物で数日晴間が続くと枯渇してしまいます。
 
丁度その増水から減水に変わる頃のお話なのですが、ふと小さな水路を覗いてみると
何時もは大量に泳いでいるメダカの姿は見えず。。。。。。
 
でも透明度の上がった水路の底には 何やら細長い物体が!!
 
最初はウナギと思ったのですが、良く見ると「ドジョウ」
手に持っている網で(当時は何時も遊びに出るときアミを持っていたような。。。)ひと掬い!!
そのドジョウ以外にも数匹のドジョウがタモアミの中で暴れております。
 
その大きさは、まさにウナギかアナゴサイズ!!
 
流石に長さは30センチ無かったと思うのですが、太さは「極太!!」
今まで見た事の無いサイズなんですよ!
 
バケツも持ち合わせておらず、タモに暴れるドジョウを入れたまま
自宅へ猛ダッシュ
 
バケツに入れ、綺麗な水で幾度か洗い流すと、ドジョウの姿は
更に大きく感じます。
 
丁度、その時遊びに来ていた祖父が覗き込みましたよ!
 
おおっ!!
大きいなぁ~
「丁度田んぼに卵を産みに上ってきた奴やな!」
 
ふーん!? 卵を産みに田んぼに来るの?
 
ドジョウの習性として、産卵期の時期が田んぼの水張りでその水の
流れに乗り田んぼで産卵して下って行くようです。
 
でも次に出た言葉は!!
 
「美味そうやなぁ~!」
 
えっ!!
食べれるの?
 
食べれる食べれる。。。。。。。。。
 
その後、友達と出掛けた後、帰宅した頃にはバケツのドジョウも姿無く
炊事場では香ばしい匂いが漂っていた事だけが脳裏に焼きついております。。。。。
 
その後は、ドジョウも種類が有り、色々なドジョウを見つける事になりますが
あの当時の巨大なドジョウを今では見ることが出来ませんですよ!
 
子供の頃の巨大ドジョウの思い出です。