夏の日の思い出♪

久しぶりの「魚との出会い」を書いてみようと思います。
 
梅雨が明け、夏空を見上げると何歳になってもワクワクする感じです。
 
青い夏の空、白い入道雲、草花の匂い、潮風の香り
そんな思い出として、親父の田舎を思い出します。
 
親父の田舎は九州の大分県に有る国東半島の小さな集落ですが
平屋の家の裏庭は縁台と小さな畑、その前は川幅10mも無い
海から数百メートル昇った場所にありました。
 
裏庭の川を下れば、河口部は小さな波止場で投釣りが楽しめ
キスを始め色々な魚と出逢えます。
 
田舎の漁師町でもあり、釣具屋と言った気の聞いた店は無いのですが
漁具店で針やらハリスは手に入ります。
 
餌と言えば、現場で調達!!
 
河口部のゴロタ混じりの浜で砂を掻けば、ゴカイが簡単に
取れそれを餌に釣りを楽しむ毎日です。
 
水着姿で出掛けてもやはり海水浴では無く、浜辺でアサリを掘ったり
砂浜で食塩片手にマテガイ採取!
 
夏休みの子供にとっては楽園のような場所でした。
 
そんな田舎での一番の楽しみはと言うと裏庭の縁台に腰掛けて
小さな畑で日中に採取したドバミミズを餌にウナギを釣るのが
最高の楽しみでしたねぇ~!
 
裏庭の川は干潮時には水深十センチ程度で川幅も狭くなるのですが
満潮を迎えると数メートルの深さの川になります。
 
そして満潮が日没頃に掛かかるとウナギの遡上が始まります。
鉛筆程度のサイズから十分蒲焼に出来るサイズまで一本のコンパクトロッドに
付けた鈴が鳴り止む事無く釣れ続けます。
 
それが雨降り後の濁りが入る頃には更にエキサイティングな夜が。。。。。。
 
何せ裏庭の縁台から竿を立ててるものですから就寝時間になっても
投げ込んだ仕掛けが気になって、うとうと寝ぼけながらも田舎での
夏休みを過ごしていましたね!
 
朝にはウナギから魚種はチヌに変わります。
 
そんな楽しかった田舎も親族が無くなり今ではその場所を継ぐ者もおらず
大分に帰る事も無くなってしまいました。
 
今でもあの夏休みの田舎での思い出
潮風の蒸し暑い夜の感覚。。。。
薄茶色の背中の天然ウナギ
 
浜辺での掘れば現れるゴカイの数。。。
潮を吹き、飛び出してくるマテガイの姿。。。
 
今でもハッキリと記憶に焼きついています。
 
この時期になると、ついつい思い出します。
先日のウナギ狙いの時にもふと思い出しましたよ!
 
あの子供の頃の田舎の情景
いまでも切り取って、この場に残っていればと思います。
 
今の子供達、こんな自然との思い出深い夏休みを過ごして
いるんでしょうかね!?
 
「お金で買えない価値がある!!」そんなコマーシャルのフレーズを
聞いた時に瞬間的に頭の中に浮かんだのがやはり
この田舎の情景でした。
 
私と同年代の方ならば、同じような子供の頃の夏休みの
思い出 共感して頂けるのでは無いでしょうかねぇ~!