観天望気

「観天望気」
 
そう言えば、20年ほど前にボート免許取得した時、そんな事習ってましたね!
気象衛星の進化もあり、現在では週間天気予報でもそこそこの確立で的中するように
なって来ました。
 
携帯電話、スマホでも現在地の天気と、すぐに検索できる今日この頃ですが。。。。。
 
観天望気(かんてんぼうき)自然、動物などの変化により天気の変わりを
予測する。
 
例えば、夕焼け空の翌日は晴れ、月に雲が掛かると翌日は天候下坂、飛行機雲が現れると天気下り
動物等でも つばめが低く飛ぶと雨、カエルが泣くと雨、猫が顔を洗うと雨、などなど
 
足で飛ばした靴が上向いて止ると晴れ!!・・・・・これは関係御座いませんねぇ~
 
 
釣人も日頃のフィールドでの変化として、急に暖かい南風が吹くと雨の予兆、雲が早く流れても
雨の兆しと感覚的に身についていると思うんですが
 
こと、本職の漁師さんとすれば更に、五感を研ぎ澄ましているんでしょうね!
 
昨日の日曜日の事、午後からドライブ半分で日本海に出掛けて来ました。
天候は雲が多いながら晴間が有り、人気スポットの大波止も十分釣が出来るスペースもあり
波上は全くの無風で背中からの陽射しが暖かく、防寒着を脱いでも過ごせる陽気です。
 
 
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今日の狙いはと言いますと波止場からの胴付仕掛けでハゲやもしかしたら
まだ残っているサンバソウをターゲットとしています。
 
水温も未だ高いのか餌取りの姿も多く、海底に着底したとたんにアタリも無く
餌が取られます。
 
それでも竿先に神経を集中すると、手のひらサイズながらマルハゲが釣れてきますよ!
ちっこいけど、美味しいんですよねぇ~!
 
風も無く、陽射しも暖かく、海上はベタ凪ぎの状態です。
 
これは日没まで遊べそう~!
 
しかし、ちょっと気になったのが沖合いで海の色が変化して来たんですよ!
沖付近でハッキリと水面の変化が見られます。
 
 
すると、瀬渡しの船が全速力で沖磯めがけ走り、スピーカーで磯釣師に
連絡しています。
 
「沖の潮色が変化したんで もう直ぐ突風が吹くから荷物や身体を飛ばされないように注意してよ!!」
 
普通に釣りをしていると絶対突風なんて吹かないと思える陽気ですが
先ほどの海面の色の変化「青から緑へ」が近づいて来ています。
 
 
すると、全く無風だった波止場に緩やかに風が吹き始めたと思ったら
何かジェットエンジンの噴射を受けたような暴力的な風が吹き始めました。
 
身体は波上に止められない、クーラーは風で飛ばされる勢い、竿なんてとてもじゃないが
持っていられない爆風へと変化します。
 
慌てて、一段低い風裏の場所へ移動しますが、更に風は強さを増してきています。
 
 
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良い感じで釣れていたんですけど、ちょっと竿を出せる状態では無くなりました。
 
 
流石に普段から海を見ている漁師さん達、海の変化も見逃さないんですねぇ~!
最初沖合いには白波が立っている訳では無く、青色の海が緑に変化した程度だったんですよ!
 
天気予報では予測出来ない突然の気象変化。。。。。。
 
今でも、船舶免許の試験には「観天望気」の項目は有ります。
幾ら、気象観測といってもピンポイントで起こる最近の異常気象としては
自然の変化を捉える目が必要だと実感しましたよ!
 
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そんな訳で昨日はそうそうに竿をたたみましたが、チョットしたオカズだけは
ゲットしてきました。
 
皮むいて、腹出して下拵えしたんで鍋の具にしても良いかなぁ~