鮒に始まり、鮒に終わる。

子供の頃の釣りと言えば、近所の川でのモロコ釣りが
日常の遊びで、小鮒混じりの楽しい思い出です。
 
その中でも休日の釣りは祖父やおやじと一緒に出掛けた
淀川本流のワンド群での鮒釣りでした。
 
それ程、現在の釣りのように道具が揃っている訳ではありませんが
鮒竿に竿受け、練餌や当時メインの餌だったウドン切りで細かく切ったウドンに
さなぎ粉をまぶした餌。
釣った魚を入れるフラシと、子供の私にとっては「本格的な釣り」を味わうひと時でした。
 
最近ではバス釣りから始まり他の釣りに移行されている方も多いと思いますが
私は、鮒釣りが最初の釣りでした。
 
鮒といっても、真ブナが主体でアイベラが時折掛かる程度、そして竿をひったくる
鯉の引き!!
 
私的には外道とされる鮒釣りの鯉が大好きでしたけどね!
 
親父との釣りも、子供の頃の鮒釣から、電車で京都宇治に向かい
宇治川でのハヤ釣り、そしてその後、サビキや投げ釣りと場所を海に移し
車の運転が出来なかったおやじに代わり私が免許を取ったあとは
磯、船、バス釣り、渓流、ほぼ考えらる釣りを毎週の様に出掛けていたと思います。
 
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そんな親父も年を重ねるたびに、磯から離れ、乗合船から離れ
私らや孫と出掛ける波止釣りが一緒の釣になり。
 
その後、同年代の仲間と、鮒釣りに出掛けるようになっていました。
 
そんな親父ですが、今年の春先から体調を崩していましたが
先日の16日に他界しました。
 
最後に海のボート釣りに行きたがっていた親父ですが
それが叶わなかったのが私の心残りです。
 
親父の部屋を掃除すると、財産と言えるものは何一つ有りませんですが
鮒釣りの道具だけは多く残っていました。
 
私も、年をとったら鮒に終わるのかもしれません。
その時まで、おやじの使っていた鮒釣り道具は大事にとっておこうと思います。
 
心の寂しさは有りますが多分、釣場では一緒に出掛けている気分に
なるんだと思います。
 
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